真夏警察9

町の外れに古びた化学工場がある。毎週日曜日の夜明け前にマイクロバスがやってくる。ほとんど満員の車内から何処の国籍か解らない男達がぞろぞろ降りてくる。

化学工場の重い扉を開けると、男達はぞろぞろと中に入っていく。
空になったマイクロバスは静かに工場を出て行った。

しばらくすると、工場の中で微かな音がし始める。工場からつながる裏山から微かな煙が出ている。

それから、パラパラと雨が降って来てやがてどしゃ降りになると、遠くで雷の音、真っ暗い雲が工場を包む。

それから稲妻と共に裏山に大きな宇宙船が現れると、マイクロバスから降りてきた男達が乗り込んで行く。

それから雲が上がって、跡形もなく宇宙船は消えていった。
宇宙船の行く先はアンドロメダ第六星雲、仕事は、、、