真夏警察8

ずいぶん車に乗っていた、東京駅から乗せられて、もう2時間位経っている。

アイマスクで何も見れない、手は自由だが、右隣に座った男は、ガンを構えているので、動かないようにと言われている。

2時間前に男は新幹線で、東京駅に着いた。突然電話が鳴って、東京駅近くの地下駐車場に呼び出された。車は大きなバンで、いきなり3人のスーツ男に取り囲まれると、暴れないでください、安全にお連れしますとバンの後部座席に案内された。

車は山道を走り始めた。それから15分ほどすると、一旦停止し、ゲートの音、更に走って停止。

男だけ残されまま、人の気配が無くなった。
男はおい、と声を出したが、本当に車には誰もいない。アイマスクを取ると、古い洋館の前。3人のスーツ男は何処にも気配がない。

男は車から降りると、洋館の扉に向かい扉をノックする。
すると扉のロックが外れる音がして、自動的に扉が開いたので、男は中に入る。男が中に入ると扉が閉まった。

居間の真ん中辺りに椅子がある。男が座って、タバコに火をつける。それから、正面の窓から外を見ると、なんと遥か彼方に緑の星が見えている。
洋館が信じられない速さで宇宙に駆け上がって行った。